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「精神疾患と共に生きていく」


著者 《櫛山聡子さん》の思い

もしも、なんてないけれど、もしも統合失調症になっていなかったら…… 私は、ふつうの暮らしで幸せだとは思えなかったと思います。

母に産んでもらって、生まれてきて、三十七年間の間で、今がいちばん幸せです。 それは、自分の心と向き合うことができるからです。

苦しい時、寂しい時、統合失調症になるまでは、ずっと心を外へ外へ向けてきました。 自分の心の寂しさを誰かに癒してもらおうとしてきました。

そうじゃないんだよ、自分の心は自分で受け入れていくんだよ、そう伝えてもらっ ても、それを素直に受け入れて、していくことは出来ませんでした。 病気になるには、病気になる意味がある、それは誰かに教えてもらうものではなくて、 自分の心と向き合うなかで自分で気づくことなんだと思います

統合失調症は、治らない病気だとも言われています。慢性疾患だからです。 その事実を知った時、絶望したこともありました。 病気であることを人に知られたくない、と心を小さくしたこともありました。

だけど、統合失調症になったからこそ、自分の中のたくさんの苦しい思い、寂しい 思いと出会えました。 そして、その思いをお母さんが子どもを抱くように、優しく受けとめていきたいと 思えるようになりました。

この先、色々な出来事が起こる中で、また心が大きく揺れることもあるでしょう。 自分が今まで経験してきた以上の苦しい出来事が待ち受けているかもしれません。

それでも、私は、その時、逃げずに目の前の苦しい出来事と向き合っていこうと思います。

 
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